気がつくと白い天井が広がっていた。
周りを見渡すと見たことない所。

多分、ここは蓮の勤め先の病院。

今年、私のバイト先から違う病院に異動した。


「目覚めましたね。今、先生呼びますから。」


酸素マスクをしてて良く声が出ないのでうなずいた。

これからどうしよう。
蓮に喘息もバレちゃった。
めちゃくちゃ怒られるだろうな。

「瑞紀。」

そんな事を考えていると蓮が来た。

でも、蓮の顔は見れなかった。
だって迷惑かけてるの解るし。
色々隠し事もしてた訳だから。

「瑞紀。ごめんな。気づいてあげられなくて。」


私は首を横に降った。
だって私が黙ってたのが悪い。

「・・・ごめんなさい。私が黙ってたから。こんな迷惑かけちゃったね。」


「そんな事ない。俺が気がつかなかったのが原因。」



「そうだな。蓮が悪い。」

白衣を着た人が立っていた。

「初めまして。俺、蓮と同期の山中大樹です。一応呼吸器内科医。ちょっと診察させて。」

そういうと、聴診をし始めた。