誰も見つからないように蓮さんの車まで走った。

助手席に座ると私は隠れた。

「何かそんな格好してると怪しい関係ですと言ってる様な者だよ。」

私の隠れている姿を見ながら笑って話して来た。

「今日は俺に任せてくれる?1日。」

「・・・はい。」

確信には触れて来なかった。

目的地までの間。
優しい空気が流れていた。

冷たい空気が流れたらどうしようと考えると仮眠が取れなかった。

この優しい空気が私の眠気を誘った。


「少し寝な。」

そう言うと私の頭を蓮さんの太腿に下ろして来た。
そんな事したら変な解釈しちゃうんだから。

そして私は眠気に勝てず深い眠りに付いてしまった。