私は窓際の後ろらへんの席で、ミクは真ん中らへんの席だった。


「ねぇ、名前なんていうんですか?」


担任を待つ間、やることもなくボーっと窓を見ていたら、後ろからそんな声がした。


見ると、身長が高くて、少しぽっちゃりした、髪の短い子が座っていた。


「へ!えと、わ、私は小鳥遊ユリって言います!そっちは?」


「宮城レミです、1年間よろしくー!」


その後も話してみると、レミというその女子は、どうやらバスケ部に入るらしい。


友達とクラスが離れたらしく、嫌だなぁなんて笑っていた。


ーーなんだ、みんなそんな感じなんだ。私独りじゃなかった。


「そうなんだあ、大変だね、大丈夫だはずよ!友達もすぐできるよ」


レミにそう言った言葉は、自分に向けたものでもあったんだ。