「うそぉ~!ミクと一緒~!?」


教室の前の貼り紙に群がる人混み。それを掻き分けるようにして、私は自分


の名前がないか確かめる。6クラスにそれぞれ貼られているので、見つけら


れなければ、わざわざ他のクラスにも行って確かめなければいけないけど、


私ははじめに見た「1組」の貼り紙に名前があった。


少々つまらない感じもしたけど、肝心なのは他の名前。それで、この1年間


の何もかもが決まってしまうのだ。


私は、苦手な人と同じクラスになってしまった。


去年も同じクラスだった友田ミクは、地味で性格が悪くて、でも運動神経と


スタイルだけは良い奴だ。