きーんこーんかーんこーん。








いいタイミングでなったねぇ……








下校のチャイム。












まぁ、この学校は寮もあるから、全員いなくなる訳では無いけど……








私は急いで階段を降りた。























「あらっ。帰るのね、さようなら。」










また、カウンターのおばさんが笑顔で声をかけてきたので、私はまた、ペコッと会釈して図書館をでた。







にしても、何だったんだろう。







あの美しいピアノの音色。








まぁ。また、明日いってみよう。





ガチャっ。









ただいま。






心の中で挨拶して家にはいる。

家族は私の、入学式終了後スグに家に帰宅してたらしい。








スタスタ。バタッ。








家に帰ると部屋に直行。




下からは妹やお母さん。お父さんがお姉ちゃんの大学入学のお祝いをしてる声がする。








私は参加しない。第一誘われもしないし。





「はぁっ………」






本を読もっと。







〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜






バフッ。








「ふ〜おわった。」







私はベットにダイブした。







時計を見ると8時37分。








あれからもう、2時間は経っていた。












コンコン。












「鈴華……」












また来た。



お姉ちゃん。





毎日来るんだよね。こうやって、私に話しかけに。




「あのね、鈴華………今日は、入学おめでとう。勉強頑張ってね。分かりないこととか、あったら聞いてね。」









「…………………」






しばらくの沈黙…









「あのね。今日莉華がね、私に入学祝いって、自分のお小遣いで買ったネックレスをくれたの!すーごく可愛いのふふっ。」

















お姉ちゃん。嬉しそう………やっぱり私なんかより…………












「でね、私から鈴華に!ほんの少しだけど、ケーキ
。さっき私の分食べないで置いたから。あげるわね。」










「………………………」










「私は鈴華のこと……すき………よ。」







お世辞!!そんなの要らない!!もういい加減にして!!










♪〜♪〜










お姉ちゃんの携帯が鳴った。






「じゃあ、鈴華。ケーキ置いておくわね。」











「あっ。もしもしー?拓?どうしたの〜」


お姉ちゃんは、電話しながら自分の部屋に行ったみたい。


















お姉ちゃんは高校から付き合ってる彼氏がいる。



それなのに毎日のように告られるんだって。




ほんと、羨ましいくらいだよ。




同じ親から産まれたのに。私とはちがうんだもん笑







ほんと、おかしくなっちゃうや