「えっと。じゃあ、そういう分けで、明日から宜しく!」










あっ。私が気づくともう、初HRは終わったみたいだ。





話聞いてなかったな……






まぁ。黒板に書いてある限り、うちの新しい担任は飯島という、色白な女の先生みたい。







はぁ。えーっと。放課後か。何もすることないな。






他の子は部活とか見に行くらしいけど……






別に入る気ないし。




図書室……

行こうかな……



私は荷物をまとめて、教室を出た。







うちの学校はまぁまぁ。新しい方の学校らしく校内も綺麗だ。




えっと。図書室は……






あっ。あった…………



学校の一番隅の校舎の隣に綺麗な協会の様な大きな図書室………




と言うより、図書館がある。




私がこの学校を選んだ理由はこの図書館があるから。





しょせん親に見捨てられてる私は、高校は好きなとこに言っていい。らって言われてたし。







姉や、妹は決められた学校に言ってるけどね。




ガチャっ。






「わぁっ………」



ドアを開けた先に広がったのは、

大きなステンドグラスの窓が、屋根まで広がっていて、そこから差し込む光がキラキラ美しく、


ステンドグラスの周りにある大きなたくさんの本棚が四段にかさなって並んでいた。





ここは3階まで本があるんだ。






「あらっ。いらっしゃーい。」





とても甲高い声が館内に響いた。

声のした方を向くと、




にこりっと優しくわらう、おばさんがいた。





多分。図書館司書だろうな。


私はペコッと会釈してカウンターの前を通り過ぎると











3階まで続く図書館の真ん中にある螺旋階段を登った。


たくさんの本の間を巡っていると、




端の方に、だいぶねんきのある本棚の隣に、
薄気味悪く、ボロボロな扉を見つけた。






ガチャっ。







どうやら扉に鍵はかかってなかったみたい。









ギギギーーーっ。










不気味な音をたてながら、扉が開く。



なかは、薄暗く、長い階段が続いていた。







ギシッ。ギシッ。









階段を登る度に音が鳴る。







今にも壊れてしまいそうな程に。









頂上に近づくにつれ、静かなメロディーが聞こえてきた。



また、上に進むとその音はおおきくなる。










♪〜♪〜〜











そして頂上。さっきのメロディーがより鮮明に聞こえる。






メロディーが奏でられているものはピアノ。







そして、目の前に扉がある。







ついに、私は扉に手をかけた。