「よ!郁麻。雨は嫌だな」



「だな」




俺とハルは毎日一緒に行く約束をしている。




ハルは元ヤンで飄々とした奴だが、俺の幼なじみだ。花恋もな。




俺は学校にいても基本、本を読んでいて、ハル以外の人間に関わるつもりは無かった。




が、唯一2人だけ話せる女がいる。




「おはよう!ハル、郁麻」




「おっ…おはよ」



そう。この2人。花咲 由佳里と橋本 仁美である。




2人とも性格は真逆だが、友人と呼べる部類である。




そして、俺も興味がある。特に由佳里には。