「あれ?郁麻ってバスケは今辞めてるんじゃないの?」
私は唐突に思った問いをぶつけた。彼は私に向けて、ベンチの方へ歩き出していた。
「部活はね、今は休部中。でも、バスケは好きだからやってる。」
バスケットボールを下に置いて、彼はベンチに座った。
私も少し緊張しながら「隣いい?」と訊くことができた。
彼は私の方見ずに頷いてくれた。
「郁麻、こんなに遅くなって親、心配しない?お父さんとか今帰り時じゃない?」
スマホの時計を見ながら訊いた。
今、8時は回っている。
季節は桜が散ってあまり時は経っていない、穏やかな春だ。日の入りは遅い方だ。
彼は私の言葉に肩を少し揺らし、こっちを見た。
私は唐突に思った問いをぶつけた。彼は私に向けて、ベンチの方へ歩き出していた。
「部活はね、今は休部中。でも、バスケは好きだからやってる。」
バスケットボールを下に置いて、彼はベンチに座った。
私も少し緊張しながら「隣いい?」と訊くことができた。
彼は私の方見ずに頷いてくれた。
「郁麻、こんなに遅くなって親、心配しない?お父さんとか今帰り時じゃない?」
スマホの時計を見ながら訊いた。
今、8時は回っている。
季節は桜が散ってあまり時は経っていない、穏やかな春だ。日の入りは遅い方だ。
彼は私の言葉に肩を少し揺らし、こっちを見た。

