あの日失った想い

1歩、また1歩と進む度に、彼への想いが込み上がってくる。



私、ずっと待っていた。もう1度私の名前を読んでくれるその瞬間をー…



彼の目の前にたった。もう、私の目はリミッターが外れていた。



郁麻の姿を見れば、声を聴けば、安心と温かい光で包まれる。





「由佳里。お前に話したいことがある」



「うん」



「その前に、1つ質問したいことがあるんだ」



「いいよ。言って?」



彼の整った顔を見つめる。やっぱりキレイだなぁー。










「由佳里にとっての運命ってどういうことだ?」