あの日失った想い

今日はいよいよ春研の班決めの日だ。班の決め方は、王道のくじ引きである。



出席番号が早い方から順にくじを取っていく。私は「は」だから中間ぐらいだ。



時はすぐに経つ。私がくじを引く番はすぐに回ってくる。




これで仁美たちと別れたら、あとで殺されるだろうなー。





私は緊張を隠せずにふるふる震えた手を伸ばす。




「由佳里、何番だった?私は5よ。」



私がくじを引くなり、仁美がすぐさまやってきた。



「えっとねー」



ちょっと仁美、顔が近いよ。怖いって。




と、まぁそれは置いといてくじを開く。