「いいよ退院できたら。2人でも」

「…本当!?」

「あぁ」

「やったー!私、絶対楽しみにしとくよ!だから、郁麻、早く退院してね!」


私は嬉しくて、つい子供みたいにはしゃいだ。


私が嬉しくて、鼻歌をうたっていると、彼が右手の小指を出してきた。


「由佳里。約束」

「うん!」


私と郁麻は小指を絡めて、約束をした。

彼の顔を見ると、やっぱりかっこよくて、私は出かけれる日が来ることを待ち望んでいた。





郁麻、私待ってるよ。

たくさん迷惑かけた分、恩返しさせてね。




私はずっと待っていた。彼が退院する日を。











でも、3週間たっても、彼が退院することはなかった。