あの日失った想い

「えと、郁麻…遅くなってごめん」




戸惑いながらも私は彼に話しかけた。




「あー由佳里もいるの…」




何か、さっきとは全然違う風に私の名前呼ばれた気がしたんだけど……




「あんまり待ってない」




「ねぇ、郁ちゃん!あたしたちも今自由行動なの。一緒に回ろっ」




郁麻は頷いていた。無論、私も反対は出来ずに花恋さんと一緒に回ることになった。






…はぁー。何でこうなるの!




せっかく郁麻との思い出作りになるのに!





しかも、私だけ1人で後ろ歩いて…
2人で仲良く話してて……






最悪じゃん……