あの日失った想い

今、清水寺の前にあるお土産やさんの通りを郁麻と歩いている。




…やっぱり、この人と歩くと視線が気になるなー





彼のことを忘れちゃいけない。容姿端麗である。






ハルから聞いた話だが学校でもモテモテらしい。





はぁー。私みたいな平凡が隣歩いていいのかなー





なんだか、憂鬱な気持ちになった。




郁麻はどうしてこんなにかっこいいのだろうか。







「すまない由佳里」




「えっ、何が?」




彼が突然謝ってきた。
私、何もされてないよ!?