だって君が好きだから。【停滞中】

トイレの鏡に映る自分は本当に情けない顔。


「はぁ……」

「まぁまぁ!そんな落ち込まないの。面白かったよ?」

「そ、それはどうも……って、えぇぇえ!誰…?」

「がくっ…」


いきなり頭をぽんぽんって慰めてくれたり、コントみたいにこけそうになったりしてる女の子。


この子ってたしか、さっき教室にいたような。


「あ、の…?」

「うん、そりゃだれってなるよね」

「は、はぁ…」

「出席番号前後の佐川綾音!あやねでいいよ」

「あっ、わたしは…さっ、笹本楓莉、です」


よろしく、と手を出してくれたあやねちゃん。


その手をそっと握ると、心の中がじんわりとあったかくなった。


これって、もしかして、友達ができたのかな?


えへへと照れたように笑うと、うれしそうに笑い返してくれて。


高校って楽しいところかも、なんて…


少しだけ思っちゃいました。