中学とは比べ物にならないくらい大きな校舎。たくさんの先輩。ちょっと年季が入ったような廊下。



全部にドキドキしながらたどり着いた教室には、たくさんの初めましての人たち。


ここにいる人たちが、今日からクラスメイトなんだ。


少し緊張感が漂っていて、なんだかくすぐったかった。


教室の様子を見て、微笑んでいた、その時。


「……っと、危ない」

「ふぇ?」


いきなりだったから、少し声が上ずった。


でも、それより驚いたのは、すぐ後ろに男の子がいたから…