荷物を置いて、すぐにわたしのところにきた綾音は、なんだかニヤニヤとしていた。


やば…っ。見てたのバレちゃった?


「楓莉〜、めっちゃおもしろい画像送ったけど見てくれたぁ?」


ふぅ…バレてなかったみたい。


「ごめんね?まだ見てなくって」

「じゃあ今見てみて!」

「ふふっ、そんなにおもしろいの?」


わたしは何も考えずにケータイの電源を入れた。


そして、画面に出ている通知に目を見開いた。


「っ……」

「え、ちょ、どうかした?楓莉?ふーりっ」




──『よろしくな!でも俺誰かわかる?笑』



嬉しかった。


もう終わったと思ってた。


でも君との繋がりは切れてなかったんだね。



なんとなく、心がザワザワした。



何かが始まるような、不思議な気持ち。