恋物語は永遠を

お母さんは戸を壊れるくらい激しく叩いている。

「あ、開いてる。」

お母さんの、馬鹿!
気がつくの遅いわよー。

「薫理ぃ!」

ドクドクドクドク。
血は、どんどん溢れていく。
パステルカラーの絨毯は、紅く染まっていく。

「薫、薫理が…………」

「お母さん、今、救急車呼んだから。もう少しで来るって。」

「薫、あんた、悲しくないの?」

分からない。
分からないのよ。