恋物語は永遠を

とても荒い息をしている女の子が立っていた。

違う。
薫理じゃない。

その女の子の足元に、もう1人、女の子が倒れていた。

-血塗れで-

絶句した。
そこに倒れていたのは、薫理だった。

「よくも………あたしの…………」

途切れ途切れに、何かを言っている。
ものすごい形相で。

背を向けていた女の子は振り返って、帰ろうとする素振りを見せたので、慌てて戸の陰に隠れた。

「ふふふ。後悔しても、もう、遅いのよ。」