「あ、あんたも、あの女には困ったでしょ、嫌だったでしょ、目障りだったでしょ!?」
「ええ」と、私は何の躊躇なく返した。
「でも、薫理は身内だったからね。」
身内。
双子。
そんな関係に縛られていたあの頃。
濡れ衣だって着せられて、恥だってかかされて。
全部、薫理のせいだって、ずっと、思ってたんだから。
何の違和感も感じさせぬよう、細心の注意をはらいながら後ろに回り込む。
そして、ジャケットから勢いよく出したのは………首にかけるタイプのケータイストラップだった。
「ええ」と、私は何の躊躇なく返した。
「でも、薫理は身内だったからね。」
身内。
双子。
そんな関係に縛られていたあの頃。
濡れ衣だって着せられて、恥だってかかされて。
全部、薫理のせいだって、ずっと、思ってたんだから。
何の違和感も感じさせぬよう、細心の注意をはらいながら後ろに回り込む。
そして、ジャケットから勢いよく出したのは………首にかけるタイプのケータイストラップだった。


