恋物語は永遠を

「な、何よ。」

「あなた、薫理に何をなさったのかしら。」

美鈴は目を大きく見開いた。
それと同時に、周りを漂う雰囲気もガラリと変わる。

「何でそう思ったのよ！！」

あぁ、怒りだした。
短気ねぇ。

「だって、あなたが薫理を殺した時、私、見ていたんだもの………………戸を１枚隔てた、あの部屋の前で。案の定、あなたが出てきた時、顔も、バッチリ見てしまったわ。ごめんなさいね。」

まさか自分が見られているなんて思っていなかったのか、一瞬驚きを隠せずにしたが、すぐにまたムッとした。