さやちゃんHBD!!!
敬称略で書かせてもらいます(o*。_。)oペコッ
*この小説はフィクションです

彩花視点


大歓声の中チームメイトと手をつないで頭を下げる

頬を伝う汗に、揺れるポニーテール


「「「ありがとうございました‼」」」


アンコールを終えて緞帳が下がり終わるとメンバーと抱き合ってバタバタと片づけが始ま始まる







ミーティングも終わって帰路に就く


日が落ち切って少しはましになっているとしても、まだまだ暑い…



「あんなにたくさんのお客さんが来てくれるなんて…」


箱いっぱいのお客さんに笑顔…


「楽しかったなぁ!!」


うーんっと伸びをして月を見上げる


今日は夕方から始まったバースディライブ…


『彩花は楽しかった?』


「すっごく楽しか…た、よ」


頭の中に直接響く声


『そっかぁ、よかったぁ!!』


「り、リリィ…?」


『うん!!そうだよ~‼』


姿は見えないけれど、しっかりと気配と声は聞こえる


「な、ん、なんで??だって、リリィは」


『次元のひずみってやつかなぁ?ちょぉっと来れたんだ~』


そっか…


『せっかくの彩花の誕生日だったから‼!』


脳裏に響く声が弾んで嬉しそうな顔が目に浮かぶ

でもきっと私も同じような顔してるんだろうなぁ


「ありがとう、リリィ!!」


『こちらこそ、いつもありがとう彩花』


月夜の晩、バースデイライブの帰り道に起きた奇跡ともいえる出来事


リリィの気配はいつの間にかなくなって、声も聞こえなくなっていたけれど


でも、ちゃんと胸に刻まれていた