あーちゃんHBD‼

物語の狭間の世界
(勝手に二次創作すみません????)

*主役はあーちゃん(白咲杏莉様✨でございます(o*。_。)oペコッ
*この物語はフィクションです


杏莉視点


ふわりふわりとゆっくり落ちていく


どうやってここに来たのか、なんてもう考えるのはやめてしまった


既視感にも似た感覚


_トスッ


空気が下から上へと昇っていくのはその小さな音とともに消えた


ゆっくりと体を起こしてみると、一面鏡張りのような変な場所


でもそこに映っているのは私ではなかった…


いや、正確に言うと、私なんだけど私自身の姿じゃないっていうか…


難しいなぁ


『あ、あぁぁあのっ』


鏡の向こうにいる、桃色の髪に黄金の瞳をした少女が口を開く


『こ、こんなところに突然呼び出してしまってす、すすすしゅみっましぇんっ』


ぺこーっと綺麗なお辞儀を見せ、顔を上げた彼女は頬を真っ赤に染めていた


『何もなくてこんなところに呼び出したんじゃないんです、私たちどうしても貴方に伝えたいことがあって』


凛とした強い意志を持った瞳の彼女はまっすぐに私を見つめてくる
矢筒を背負い、すっと伸びた背筋はこちらに伝染してくるようだった


『あ、あのっその、せ、せーのっ』


一年以上の付き合いとなる和装の彼女、長い付き合いでも恥ずかしがり屋なところは相変わらずなんだぁ


なんて思ってると三人が声を合わせてこういった


『『『いつも、ありがとうございますっ。そして、誕生日おめでとうございます!』』』


その声が聞こえた瞬間に、薄暗かったその空間は弾けるように消え去った


そこで最後に視界を埋めたのは、私が演じたキャラクターの満面の笑みだった









「おーいっいつまで寝てるの!」


びしっと背中を走った痛みで目が覚めた


「しおりん?」


「しおりん?じゃないよ!せっかく皆で誕生日パーティにカラオケ来てるのにさ~」


「まぁ、詩織ちゃんもそんなに怒らない怒らない」


彩葉ちゃんがその隣で苦笑をこぼしてる


やっと耳に入ってきたのは騒がしいくらいの声、声、声


ばっと身を起こして、見回せばそこには


「あ、起きた~ジュース適当に取ってきといたよ~」


「大丈夫?体調悪い?」


「ケーキあるけど食べる―?」


れなちゃん、みすてぃちゃん、火亂ちゃん


ほかにも沢山の舞台関係者の姿


キャストに限らず裏方の方も…


「せっかくの誕生日だもん、盛大に祝いたいじゃん!」


そうしおりんが言うとこの場にいる人はみな笑みを浮かべ、うなずいた



「「「誕生日おめでと!杏莉ちゃん!!」」」


あ、この感覚どこかで…



「そっか、そういうことか…」


くすっと口元が緩んだ気がした



「ありがとうございます!!」



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HBD!!あーちゃん!!