「あげは、入るわよ。」

次に入ってきたのは
私の2歳上の姉、咲子。

咲子は才色兼備、私の自慢の姉。
何もかも普通な私の憧れだった。

「咲子さんお邪魔してます」

「ともくん来てたのね。
 お茶入れるわ。」

「ありがとうございます。」

と咲子は微笑みながら出て行った。

「咲子さん綺麗だよな。
 お前も見習えよ。」

「もう、うるさいな。」と
智也にクッションを投げつけた。

咲子の事は大好きな姉で、
本当に憧れているけれど、
智也の何気ない一言が辛かった。