「いや」
「そうだよな?せんせーは俺につよくなんて言えないよね?」
「・・・」
「どうすればいいか分かるね?」
「行ってくるよ」
「よく出来ましたあああじゃあこのコーラいらないから捨てるね」
窓から勢いよく投げたジュースはカコンっと大きな音をたてて中身がぶちまけられた
「ははっせんせーかわいそー中島やめたれよー」
「だってさー俺が飲みたいのは炭酸なんだよ?」
「お前が抜いたんだろーが!」
周りのどっとした笑いの中、担任は拳を握りしめて肩を震わせていた
「早くいってきてよせんせー」
「ああそうだなごめん直ぐにいってくるよ」
精一杯の作り笑いをして向けた背中に
「ついでに俺らのも宜しくー全員一致の炭酸でーギャハハハ!」
担任は足早に教室を後にした
