背後から可愛い声。


小梅が目を開けた……


「小梅!大丈夫か?」


俺はゆっくり寝ている小梅に近づく


「うん。大丈夫……あたし、熱あるみたいで。」


「見りゃわかる。」


俺がそう言うと、小梅は笑った。


ああ……それだよ。


「俺さ、小梅のそういうとこが好き。」

「えっ⁉︎」


なんのことを指摘されたのかわからない小梅はわけのわからないような顔をする。


「小梅の笑顔大好き。」


小梅に比べたら俺の笑顔なんて破壊力はない。


だが、小梅にだけは笑顔を見せられるようになった。