あたし、菅田小梅は今日嫌われていたはずの波木敦に告白された。



その日、今一人暮らしをしている敦を気にかけてまた同居を進めた。


敦はあたしの両親に失礼な態度をとってしまったからといって、初めは躊躇していたが戻ってくれた。


あたしの両親を見た第一声は「この間はすみませんでした!」


「俺……小梅の両親が温かくて、うらやましくて妬んでました……」


泣きそうな顔でそう言う敦にあたしの胸は締めつけられた。


だが、お父さんもお母さんも涙ぐみながら敦を抱きしめた。


「バカね。嫉妬するくらいならもっと甘えなさいよ……」

「そうだぞ。君はもう俺達の家族だからな」

「ふ、ぇ……」


と声を殺して泣いたのは敦……