だけどその時、あたしのもう片方の腕を引っ張って抱き寄せられた……


彼に……


「何やってんだよ。」


低い声をだし、あたしをナンパした大学生を睨んでいる


その目は怖くてなんだか
ぞくっとしてしまう。


「あはは……じゃあね。」


彼の圧倒的な怖さに怖気づいたナンパ男は頭を下げると直ぐさま逃げていった


「大丈夫か?」

くるっと振り返って心配そうな瞳を送られる




「三澤くん……」




ポロっとまた涙が頬を伝う。