【敦サイド】


「風邪?」


「う…うん。」


朝ごはんを作ったらさっさと
上へ上がってしまった紗江子が気になり部屋に入った俺。



「大丈夫か?」


「大丈夫……」



大丈夫じゃねーな。これ。
だって俺と顔も合わせず、ずっとベッドに横になったままだもん。


「俺も休もうかな。」

「え⁉︎」


呟くように言うとがばっと飛び起きた紗江子。