「でも何処にあるのかも分からないし単なる都市伝説に過ぎないと思うけどね。それよりさー、昨日のテレビ…。」


長閑は、違う話をし始めていたけど私はさっき聞いた『 〜Le Ciel Bleu〜 』の事が頭から離れなかった。





* * * * *


学校が終わり、帰路についてしばらくして前から来た誰かにぶつかってしまった。


「すいません。」


慌てて謝ったが、相手は止まることなく走り去ってしまった。


服はスーツだったし、何か焦っているようにも見えたから急いでたのかもしれない。


そんなことを思い、歩き出そうとした時、道にチラシのような紙が落ちているのに気が付いた。


もしかしてさっきの人が落としたもの…?


その紙を拾い上げる。