ONE ANGEL FEATHER

「ねぇ、レイ?」

「ん、なに?」

「はじめて会った時のこと、覚えてる?」

「当たり前だろ」

「あの時、白い羽根が舞い降りてこなかったら、わたしは今こうしてレイの隣にはいないと思うな」

「そうだな。」

「うん。」

「あれは天使の贈り物だったのかもな」

そう言ってレイはわたしに温かいキスをした。

「そうだね」

でもね、あの時本当は見たんだ。レイに真白な羽根が生えているのを。

天使は…レイだよ。

はかない夢は二度と見たくないからずっと傍にいてね。