ONE ANGEL FEATHER

俺はもう死んでいる。












レイが言ったその言葉は今でも心の中に埋めてある。

「俺は200年以上前、この町で亡くなったんだ。俺は天国に行った。はずだった。だが俺はいつの間にか再び此処にいた。だから年をとらないんだ。霊だからな…」

わたしは固まった。感じたものはショックではなかった。
なにかは分からなかった。でもこれだけは確かだった。

「たとえレイが霊だとしてもわたしは好きだからね!」

「ん…ありがとう」

「わたしもレイのこと、世の中の誰よりも愛してるからね!」

「うん…」

「この愛は誰にも負けないぐらいすごいんだからね!」

「いや、俺の方の愛がすごいと思うけど?」

答える暇もなかった。

レイはわたしにキスをした。

いつもと同じ甘く愛しい接吻。

ありがとう、レイ。
わたしのこと、愛してくれてありがとう。