「何言ってんの」と言う顔をして、先生は


「どうせ他の授業で自己紹介したんやろ?だからいらんやろ~、受験生やし」


軽いブーイングをよそに、先生はすらすら生徒に問題番号を振り分けていく

あてられなかった私は問題集を開き、予習を始めた

始めながら先生の名前を思い出す


『文規、文をただすかぁ…。理系と言うより文系に適した名前だな…』


なんて考えていた