『それで?』と目で先を促されながら、私は話を続ける


「推薦受けたいんですって」


私の言葉に何も言わないところみると、彼はとりあえず私に最後まで言わせようとしているようだ


「私、何だかあまり良いアドバイス出来ませんでした」


何だかこんな風に話していると、自分のダメさ加減がイヤになる

酔っているはずはないのに、どんどん酔っているようにいじけてくる


「何だか、相談にのっていて、自分が分からなくなりました。何であの大学選んで、何で教職続けて、これからどうしたいのか、何したいのか。もう訳分かんないですよ」


あまり普段から本気で弱音を吐く事なんてない私が、今日はもう弱音しか出てこない

普段弱音をあまり吐かないからか、『頼りになる』なんて評価を貰ったりするが、この姿は明らかに、頼りにならない

元来物事をマイナスに考える性格が、今日はより一層出ている気がする