驚いて目を見開き彼を見つめていると、彼は「顔に書いてある」と言ってうどんをすすっている


『私ってそんなに分かりやすいかなぁ』
「分かりやすいね」


どうやら心の中の言葉にまでコメントをされているようだ

フーとため息をつくと、私もうどんをすする

降参したように話し始めようとすると、彼はちゃんと私の話を聞く体勢をとっていた

本当に良い人だけれど、やっぱり……

少し気にくわない


「今日、とある生徒に相談されたんです」


気にくわないと思いつつ、結局話してしまう自分がまた気にくわない