「もう、日向ちゃん昨日何で電話に出なかったの!」
教室に着くなり、雪(ゆき)が私の肩をもって揺さぶってきた。
雪は女の子のような容姿だが、正真正銘の男で馬鹿力だ。
「あ、携帯忘れた」
昨日は携帯どころじゃなかったからな、と思いつつ履歴を確認しようとしたがスマホを忘れてしまった。
「もーう‼︎
どうして、携帯を携帯しないの。
ほんと、抜けてると言うかバカというか」
はぁっと盛大にため息を吐かれ、やれやれと雪は肩をすぼめた。
「みんな心配したんだからね、太一なんてずっと探してたんだから!」
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