自分の部屋のある自宅の2階からの
飛び降りだったようだ。
偶然庭に出たおばあさんが見つけた頃には
もう息絶えていたと聞いた。

あまりに突然の事で、頭が追いついて
いなかった。
ただ、泣き崩れる薊を抱きしめ、
呆然とする桜良の隣に座っていることしか
出来なかった。

いつも一緒だった。
どんな時もずっとそばにいた。
いつしかそれが、当たり前になって
いつしかそれを、ずっと続くものだと
勘違いした。

そう、永遠なんてなかった。
ずっとなんて存在しなかった。

私達は改めてそれに気づき、
気がつけいた時にはもう

壊れてしまっていた。