「あ、あの子アンタ好きそう」
とビール片手にしたレイがボソッと呟いた。


肝心の俺はちゃんと見ていなかったから
「そーか?」とだけ答えた。





例の女の子とリクの会話が聞こえてきた。

「ねー!リクのお友達のガタイがいい人...
フロムライダーに似てる人だっけ?
今日来るんでしょー?」



「そーそー。カエデに紹介したいって人!
とりあえず12時までカエデの時間空けれる?」


「了解ー。で、いつくるの?フロムライダー!」


レイがこっち見てニヤニヤしてる。
おい、まさか俺じゃないだろうなリク。



「カエデ準備大丈夫?
終わってるなら、もうフロムライダー
来てるから連れてくよ!」



「はーい、もう大丈夫だよー!」
とカエデちゃん?の声が聞こえた。




ちょっと待てリク。

お前、俺はこれっぽっちも
フロムライダーに似てねぇよ。