この学校は基本的にいつも屋上を開放してある。
しかし夏や秋は虫が多かったり春や冬は寒かったりするので大抵の生徒は教室や食堂でお昼を食べるのだ。
おまけに碌に掃除もしないので直に座ると制服が汚れるしでほとんど人はいないだろう。
屋上への階段を上りながら私は考える。
何でひかりが神藤君の居場所が分かるのかとすれば恐らくあの幼馴染のおかげだろうな。
あの二人は本当に仲が良い。
最後の段を上り終え目の前には重厚な扉。
少し緊張する。
冷たい扉をゆっくりと押し開く。
すると青い空が現れ視界が太陽の光で明るくなった。
眩しい。
屋上へ足を踏み入れ、音がしないように慎重に扉を閉める。
誰か来たと分かったら多分彼は逃げてしまうだろうから。
見える距離に彼はいない。
忍び足で歩き回ってると、いた。
微かに揺れる黒髪にやけにかっちりと着た制服の後ろ姿。
彼だ。
「神藤君」
しかし夏や秋は虫が多かったり春や冬は寒かったりするので大抵の生徒は教室や食堂でお昼を食べるのだ。
おまけに碌に掃除もしないので直に座ると制服が汚れるしでほとんど人はいないだろう。
屋上への階段を上りながら私は考える。
何でひかりが神藤君の居場所が分かるのかとすれば恐らくあの幼馴染のおかげだろうな。
あの二人は本当に仲が良い。
最後の段を上り終え目の前には重厚な扉。
少し緊張する。
冷たい扉をゆっくりと押し開く。
すると青い空が現れ視界が太陽の光で明るくなった。
眩しい。
屋上へ足を踏み入れ、音がしないように慎重に扉を閉める。
誰か来たと分かったら多分彼は逃げてしまうだろうから。
見える距離に彼はいない。
忍び足で歩き回ってると、いた。
微かに揺れる黒髪にやけにかっちりと着た制服の後ろ姿。
彼だ。
「神藤君」
