「ここにいたら危ないぞ!とりあえずこっちに来い。」

「えっ…?」


私はその人は誰か考えてる暇もなく、その男性に手を引かれて道を進んだ。


地面一面には、ビル等の建物の残骸が広がっていた。




「あなたは一体?」





私は未だに頭が混乱していたが、それを何とか振り絞って質問した。



「差八木 レイだ。お前は?」



「湯田 玲奈です。それよりこの状況は一体どういうことなの?」



私がそう聞いた瞬間、レイは険しい面持ちをして、私を握っていた手に僅かに力が入る。




「それは、安全な場所に着いてからだ。とりあえず道を進むぞ!」




「う、うん!それより安全な場所って何処にあるの?」




「それも、着いてから分かるから。とりあえず黙って今は俺についてこい!」


「はいっ…」



私は、強引なレイに従うまま目的地へと向った。