10年前・・・
「れんちゃん気持ち悪ーい!」
「こっち来ないでー!」
周りの女の子たちがいつも言う。
私が、動くたび、話すたびに、言われる言葉。
...6歳の私には、とても辛かった。
助けてほしい、気持ち悪い、頭が痛い、

そんな時ある男の子が、
「やめろよ!」と言って私の手を掴み
「行くぞ、」と言って、その場から助けてくれた。
「お前名前はなんて言うんだ?」彼は、急に聞いてきた。私は慌てて、
「ふ、藤田れん、だよ」
「そうか、、れん!泣くな。
泣いたら負けだぞ。あんな子達に負けるな。」
「う、うん。」
ありがとう、と言おうとしたその時、私は、急に頭が痛くなり、その場で、倒れてしまった…らしい、
その後の記憶は、あまり無い。
だけど、その男の子の事は覚えていた。
保健の先生に彼のことを聞いたら、知らないよ。と言われた、
あの子は誰だったんだろう。
疑問に思ったが、考えると頭が痛くなるから、やめた。

その後、いじめが発覚し私は転校した。
そして、私はあの日をさかいに女の子が怖くなり、学校へ行かなくなった。

そして、10年後、、私の親は学校の理事長をやっている。
私はその学校へ行くことにした、
だけどその学校には、ある問題が...

そう、男子校なのよ、私は女の子たちが苦手だ。
だから、その事を考えた親が、男子校へ行ってみないか?と、言ってきたのだ。私は、楽しそうだから、行ってみようと思った。

そして、今日は入学式!とても久しぶりの学校とてもワクワクしていた。
なのだが、、私はとても大事なことを忘れていたのだ。