二人の距離15cm








何故こんなこと言ったのか分からない。










当てつけだったのかもしれないし、釘を指すためだったかもしれない。









とにかく嫌われたかった。










純粋に俺を見る目から軽蔑したような眼差しに変えたかった。










だけど謎子の目からは驚きと悲しみが広がり…静かに涙を流した。








「知ってます…だけど今だけは…そんな事知りたくないです」








あぁ俺はやっぱりクズだな。









言われた通りのクズ人間になってたんだな。









こんな気持ちでセックスしたことなんか一度もなかった。










やっぱり変わった女だ。









行為が終わると、謎子はすぐに着替え、そのまま部屋を出ていった。