二人の距離15cm








「遠藤先輩…私の名前呼んでくれませんか」








「名前は」








「華っていいます」









「華…」










そう囁くと嬉しそうに笑った。









おかしい。絶対おかしい。









何故こんなに気持ちもない事してるのに笑うのか理解不能だった。









「俺のこと見るな…そのまま目を閉じてろ」










謎子の目は綺麗すぎて見ていて気持ち悪かった。









俺とはいる場所が違うのに無理やり俺が…









なんで俺こんなこと思ってんだよ。










意味わかんねぇ。なんだよ。なんで俺が罪悪感で縛られてんだよ。










ふざけんじゃねぇーよ。冗談は大概にしてくれ。









「華、俺はお前の事好きじゃないからな」