「.....佐久間 翔(Sakuma Kakeru)」



視線は変わらず本のままだが答えてはくれた
それだけでも私は嬉しくなってしまい、
ニヤニヤが止まらない。



「気持ち悪い」



なんか横から悪口が聞こえた気がするけど
気にしない気にしない!




「あっ、佐久間くんアメ食べる?」



持っていた棒付きのアメを佐久間くんの目の前に差し出す。
佐久間くんはチラリとアメを見たものの、一言も発さない。