充は、あたしのことが好きなのだろうか?

いつから、そんな風に思うようになったのだろう。

気付いたら、いつも不安だった。

どうして、あたしと一緒にいるの?

どうして、あたしと付き合ってるの?

ねぇ、どうして?

そんな疑問ばかりが、充に浮かぶ。


「なんで」

「何が」

「なんで、別れないの?」


充は不機嫌そうに、眉を細める。


「別れたいの?」

「あたしが聞いてるの」

「意味わかんねぇ」


そう言い、充はバスケットボールで遊び出す。

いつもそうだ。

真面目に聞いてるのに、いつも充はあたしが欲しい答えをくれない。

そして、いつも充に流されるんだ。