今日から高校生。クラスに集まりまずは、男の子達と目が会う度にドキドキしている。
高梨 美紀 15歳 今までの彼氏は二人。
中学の時の同級生。
今、思えばよくわからないが、二人だけの秘密的に付き合い電話やメール。
気が付けば自然消滅みたいな…。
だから、高校生になったら、本物の恋がしたい。
手を繋いでデートしてキスなんかしちゃったりそんな妄想しながら出会いを求めていた。

教室では、ざわざわと話声が聞こえてくる。
あの人、背が高い。何かスポーツとかしてるのかな…。隣にいる女の子彼女なのかな。
なんて…
「席に座れ~」ちょっとヒゲツラの眼鏡をかけた先生が入ってきた。
あれ?席、隣なんだ。わぁ~、この人かっこいい。
美紀の心臓はドキドキだった。
でも彼女だよなぁ。さっきの子。
なんて、考えてるうちに…
「ねぇ、ねぇ。」小さな声で誰かが読んでる。
横を振り向くとあのかっこいい男の子が笑って美紀を見てた。
「名前、名前なんて言うの?」
えっ?周りを一瞬見回した。
私の事だよね…
「高梨、高梨です。」「俺、木村、木村駿。」
「そこ、静かに」先生に注意されヤベって顔して笑った。
木村君かぁ。あ~高梨じゃなくて美紀って言えば良かったよなぁ。キーンコーン…
「じゃあ、明日から忘れ物ないように。」
「高梨、じゃあな。」笑顔で教室を後にした。