おはようございます!
現在の時刻は5時ちょうど

何で、こんなに朝が早いかと言うと
それは、吹奏楽部の朝練があるからです!
さぁ、もう出かけなくちゃ!

っと、その前にちょっと自己紹介
私は、今年中学2年生になった菅原玲奈(すがわら れな)吹奏楽部に所属していてスーザフォンを担当してるんだ

「玲奈ーおはよう!」
「おはよう!希(のぞみ)」

学校に着いて、楽器の準備をしていると
パーカッション担当の希に声を掛けられた

「玲奈、相変わらず学校来るの早いねー」

「まあね、だって今日から、新1年生の仮入部期間でしょ?」

「あれ?そうだったけ」

「そうだよ!まぁ誰かが来てくれればの話だけどね」

そう、実はこの桜ヶ丘中学校の吹奏楽部は
厳しい事で有名なのだ

桜ヶ丘の吹奏楽部はマーチングをメインにやっているから厳しいけれど、とても楽しい部活なのだ!!

「そうだよねー、私たちの時は1年生が20人くらいいたから良かったけど」

あら、希の話は続いていたみたい
全然聞いてなかった!

「3年生が3人しかいないのも考えものだよねー」

あれ?いつの間にか他の2年生も集まってきている
(全然気づいてなかった...!)

と、時計を見ると、6時50分を指している
朝練は、7時からだから...ヤバ!

「ハイハイ、そんなこと話してないでさっさと楽器の準備する!」
「「ハーイ!」」

私が、指示を出すとみんな慌てたように楽器を準備し始めた
7時に間に合えばいいんだけど…

私が、体育館に到着すると良く知っている顔が私を出迎えた

「あれ?悠里(ゆうり)にしては珍しく早いじゃん」

「うっせーわ!てかお前こそ7時前にいなくていいのかよ」

「なんで?」

「一応それでも2年キャプテンだろうが」

「学校には、7時前にいたからいいんです!」

「はぁー!?」

こいつ、日向悠里は私の天敵!
いや、正確に言うと幼馴染ってことになるらしい
断じて認めてなんかいないけどね!

「お前、黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって!」
あれ?私の心の声が漏れてたみたい

「私の心を読んだの?やだ、変態!」

「言っとくけどな、お前と幼馴染何てこっちから願い下げだわ!」

あーやだやだ、なんで私、朝から悠里ごときに時間使ってるんだろ?

「おーい、そこの2人!仲がいいのは分かったからさっさとアップして楽器準備しなさい!」

「「はい!」」
部長から注意が飛んできた
しかも、悠里のせいで2人アップする事になっちゃったし!


朝練が終わったあと、ぐったりしながら教室に戻っていると、後ろから希に声を掛けられた

「また、悠里君とイチャイチャしちゃって」

「はぁ?あれのどこがイチャイチャだって言うのよ」

「だって、悠里君って玲奈以外に女子で話す
子いないじゃない」

「それは、幼馴染だからですー!」
「もう!玲奈は素直じゃないなぁ」

そう、言い残すと希は軽い足取りで去っていってしまった

まぁ、私も素直じゃないことは自覚してる
でも、素直になった時に悠里に引かれなりしないか…すっごく不安なんだ

そんな、思いするんだったらただの友達でいた方が全然マシ