家に入ってから、麗子は司に聞く。
「風太怒ってる?」
「怒ってねえよ、さっき出くわした奴にイラついてるだけだ」
「司と話したの?」
「ああ」

風太は麗子の部屋へ入る。
「風太久しぶりだよね。元気だった?」
「元気だったじゃねえよ。お前にどれだけ触れたかったか、おかしくなりそうだったんだよ」
麗子を抱きしめた。

「私も風太に触れたかった」
風太は麗子の口を塞いだ。

「俺、麗子と離れて分かったんだ。お前がいないだけで寂しくて寂しくてどうしようもなくて。だから、心とは反対のことしてた。もう、俺から離れんなよ。いいな?」
「うん、私もごめんね。寂しさ紛らわす為に司と会ったりして」

「いいよ、もう。分かってくれたら」
「風太?」
「ん?」
「好き」

「お前から先に言うな。愛してる、麗子」
「うん、私も」
「ってことで、いい?」

「うん、私も風太に沢山触れたい」
「じゃ、遠慮なく」
「もう、風太は!」

可愛い奴...俺は一生麗子を離さない。
そう心に決める風太。