鬼が往く

関西明石組に関わる全ての喧嘩が終わり、明石組は東京は勿論、関東からも撤退した。

氷室町には平穏が戻り、明石組の暴力に怯える必要もなくなった。

その後、銀二はたった1人で関西明石組1万人を退けた男、あの三代目鬼首會組長の息子として、伝説の喧嘩師と呼ばれるようになる。

同時にそれだけの暴力を持つ、一介の喧嘩師を見逃す筈もない。

警視庁の野獣達、そして氷室署の捜査四課、いわゆるマル暴は、銀二をマークするようになる。

抗争が終わっても、銀二の身辺に安息は訪れそうにない。