店に着くと、カズオは珍しく先に来ていた。
別れを告げるために来たと云うのに、アイカはなんだか、弾んでいた。
「待った?」
カズオは、アイカの機嫌の良い時に見せる表情を見てちょっと安心した。
やっぱり!おとといの電話で云われた別れ話は、何かの勘違いなんだろうと思った。
「おととい電話で云ってたアレ。何の話?、何と何が別れるの?」
「ゴメンナサイ。電話でいきなり、あんな話しをするなんて失礼よね!」
「カズオさん!私達って、お互いそろそろ、いい年齢だし、だらだら続けていても時間の無駄だと思わない?」
カズオは、思った!。
アイカは、プロポーズをねだっているんだ!!

