それが、ずっとずっと心苦しかった。
アキヒコは、妻子持ちだが、この半年離婚協議中だった。
わたしが、アキヒコの気持ちを押せば・・・
きっと、離婚協議も進んで、二人は・・・上手く結ばれる!。
霊子は、とっさに事情を察していた。そのくらいの霊的能力は、十分持ち合わせている。
「では、プロポーズのコトバをご用意してきますね。ちょっとお待ちください。」
霊子は一旦奥の部屋へ入って、ものの数分で、巾着袋を手に戻ってきた。
「使い方はもうお解かりですね。注意点は、意思を込める点と、あくまでコトバを云えられるようになるという事ですからねぇ!過信は禁物ですから・・・」

